当ブログでは、日本各地の動物園が取り組む活動や、近日実施されるイベントを紹介する『動物園ニュース』を、月2回(上・下)のペースで配信しています。
今回は、2025年12月後半(下)です。ぜひ最後までお付き合いください!
アリからゾウまで [4]
読者の皆さんは、三重県の多気町にごかつら池どうぶつパークという動物園があることをご存知でしょうか。今、この小さな町の動物園が、改革に乗り出しています。
日本の民営の動物園は、公立動物園に比べて、さらに予算や人手が不足していると言われています。その中で、希少なネコ科動物のカラカルの繁殖や、アニマルウェルフェアの向上を目指すために、クラウドファンディングを行って、資金調達を進めています。この取り組みは、過去の動物園ニュースでも取り上げました。
この活動を積極的に応援し、日本の動物園の情報発信のハブになることを目指して活動なさっているのが、「Zoo Portal」様です。
動物園の教育的な役割を支え、動物福祉や環境保護に対する理解と関心を深める活動にも継続的に取り組んでいます。取材、ドキュメンタリー制作、イベントなど、行動につながる発信を目指しています。
Zoo Portalとは
Zoology Loreも、同じような発信を行い、日本の動物園の未来が少しでも明るくなることを目指して活動していることから、この度、Zoo Portal様への寄稿を開始することを決定いたしました。
具体的には、まずは今お読みいただいている「動物園ニュース」の移管を進める予定となっております。次回(来年1月上号)から、「動物園ニュース」はZoo Portal様のカテゴリーにて投稿いたします。また、これに伴い、当ブログでは「動物園ニュース」に代わる新しい連載企画をスタートする予定です。
引き続き、Zoo Portal様とZoology Loreを、よろしくお願いいたします。
「キリンの餌を寄付してください」
長崎県の九十九島動植物園森きららは、飼育しているアミメキリン3頭に与える「枝葉」の確保が難しくなっているとして、山や庭の所有者・造園関係者らに提供を呼びかけています。
園の案内によれば、日々大量の枝葉が必要ですが、従来頼ってきた調達ルート(地域の業者や職人など)が高齢化や流通事情の変化で維持困難になっているとのことです。園は安全に管理された枝葉であれば受け入れたいとしており、提供方法や注意点は園の案内に詳細があるため、協力を考える人はまず園の公式情報を確認するよう呼びかけています。
とはいえ、動物の健康を守るため、農薬の有無、腐敗の有無、適切な樹種選定などのチェックが欠かせません。地元の剪定枝を有効活用する試みは、廃材削減の観点からも意義がありますが、安全性と栄養管理を優先することが前提です。
似たような話は、対肉食動物についてもあり、以下の記事で特集しています。
ホッキョクグマの双子誕生 — 男鹿水族館GAO
秋田県の男鹿水族館GAOのホッキョクグマ「モモ」は、2025年12月4日に双子の子グマを出産しました。
館によると、当初は2頭とも確認されたものの、その後1頭の動きや姿が確認できなくなり、残念ながら死亡した可能性が高いと判断されたとしています。
現時点で残る1頭は鳴き声や授乳の音から生存が確認されており、母子ともに落ち着いた環境でモニター越しに観察が続けられているとのことです。親子は、当面は公開されない見通しです。
飼育下でのホッキョクグマの繁殖は簡単ではなく、生後間もない時期に仔グマが助からないケースが多いことはよく知られています。母グマの栄養状態やストレスを管理することが、赤ちゃんの今後の成長にとってとても重要です。
まとめ
今回の記事では、2025年12月後半の動物園に関するニュースをお届けしました。
今後も当ブログでは、日本各地の動物園や水族館のイベントや出来事を、ニュースとして紹介していきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!




コメント