動物園ニュース【2025年10月】〔下〕

にっぽんの動物園
当ブログでは、日本各地の動物園が取り組む活動や、近日実施されるイベントを紹介する『動物園ニュース』を、月2回(上・下)のペースで配信しています。
今回は、2025年10月後半(下)です。ぜひ最後までお付き合いください!

宮崎で希少なマサイキリンの赤ちゃんが生まれました

宮崎県の宮崎市フェニックス自然動物園で、2025年10月5日にマサイキリンの赤ちゃんが誕生しました。

出生直後の身長は約180cm、体重は約70kg。生後約1時間で自力で立ち上がり、母親から授乳を受ける様子が確認されています。

現時点で国内にいるマサイキリンは計11頭となり、同園では10月16日から一般公開をスタートし、愛称募集もあわせて行う予定とのことです。

ぜひ小さなの希少キリンを見に行ってはいかがでしょうか?

動物園のHPはこちら

スミソニアン動物園が臨時休園に — 米政府のシャットダウン影響

米連邦政府の一時的な資金停止(シャットダウン)が長期化する中、ワシントンD.C.のスミソニアン協会傘下のスミソニアン国立動物園が臨時休館に入りました。

現地の報道によれば、同機関が当初は予備資金で短期間は営業を継続したものの、その枯渇により一般公開を停止したということです。

動物の飼育・健康管理自体は継続されている一方で、来訪客の入場停止や公開プログラムの中止、人気のライブカメラ停止など観光・教育面での影響が広がっています。

今回の措置は、動物園運営が政治の予算に依存している構造をあらためて浮き彫りにしました。このような状況にあるのは、日本の動物園も同じです。動物園の予算をめぐる問題は、佐渡友陽一さんのご著書を調べてみてください。

九州西濃運輸が廃棄青果を動物の餌に再利用、福岡市動物園と連携

セイノーホールディングス傘下の九州西濃運輸が、リフェコ社、福岡県の福岡市動物園と連携して、コストコ久山倉庫店で発生する販売不可の廃棄青果物(オレンジ、バナナなど)を輸送、動物の給餌資源として再活用する取り組みを開始しました。

詳細はこちら

さて、廃棄する果実を再利用する際には、栄養と安全性を厳密に管理することが不可欠です。逆に、それをクリアできれば、フードロス削減と飼料の安定供給に寄与します。さらに、物流企業と動物園の協働は、地域資源を循環させる好例にもなりえます。

肉食動物に駆除されたシカ、イノシシを与える「屠体給餌」に関しても、似たような見方が可能です。

動物園を裏側から楽しもう — NHK「ザ・バックヤード」DVD発売へ

NHKは、人気番組のDVD版『ザ・バックヤード 知の迷宮の裏側探訪 Selection』を2025年12月19日に発売すると発表しました。

この番組は、動物園・水族館に加えて、博物館、美術館、植物園などのバックヤード(裏側)を紹介しており、専門家の仕事・収蔵品の管理・保存技術など普段は見られない現場を掘り下げる内容です。

動物園の飼育現場に興味がある方にとって、現場の知恵や苦労が伝わる教育的にも意義深い一作と言えます。

まとめ

今回の記事では、2025年10月後半の動物園に関するニュースをお届けしました。

今後も当ブログでは、日本各地の動物園や水族館のイベントや出来事を、ニュースとして紹介していきます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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