当ブログでは、日本各地の動物園が取り組む活動や、近日実施されるイベントを紹介する『動物園ニュース』を、月2回(上・下)のペースで配信しています。
今回は、2025年8月後半(下)です。ぜひ最後までお付き合いください!
広島・安佐動物公園 マルミミゾウの繁殖に成功!
広島県の安佐動物公園は、8月5日、世界的にも希少なマルミミゾウの赤ちゃん(オス)が誕生したと発表しました。
野生下・飼育下とも絶滅が危惧されるマルミミゾウの繁殖に成功したことは、非常に意義深い出来事です。
赤ちゃんは自力で乳を吸おうとする元気な姿も確認されていますが、口だけでは乳首に達せず、飼育スタッフが人工ミルクを約3時間おきに供給しているということです。
一般公開は未定ということですが、公開され次第、生き物の語り部も訪問して、当ブログでご紹介しようと考えています。
デンマークの動物園、不要ペットを餌に?自然の食物連鎖再現に論争
デンマークのオールボー動物園では、「不要なペットの寄付を肉食獣の餌に」というプログラムを発表し、国内外で賛否を呼んでいます。
寄付されたウサギやニワトリ、モルモットなどは、専門的かつ人道的に安楽死されたうえで食餌として使用されるとのことです。
園側は「自然の捕食本能の再現」「栄養と刺激の提供」「食品ロス削減」が目的と主張していますが、世間からは「ペットを餌とみなす倫理的問題」との指摘も見られています。
読者の皆さんは、この問題について、どのように考えますか?
ゴリラの大移動 繁殖へ向けたブリーディング・ローン
国内で残りわずか19頭になったニシローランドゴリラの遺伝的多様性確保を目指し、繁殖を目的とした動物の貸し借り(ブリーディング・ローン)が行われることになりました。ブリーディング・ローンとは、動物園間で希少種の繁殖を協力して進めるための重要な制度です。
今回は・・・・・・
- 東京都の上野動物園から「モモカ」(メス)が千葉県の千葉市動物公園へ
- 京都府の京都市動物園「ゲンタロウ」(オス)が上野動物園へ
- 愛知県の東山動植物園「アニー」(メス)が上野動物園へ
という3頭の移動が同時に発生する、まさに大移動になります。
今回の移動は複雑であり、なおかつ日本のゴリラ飼育の命運を左右する重要なイベントなので、別記事で特集する予定です。
自閉症の双子アーティストがつくる看板 しろとり動物園
香川県高松市の支援学校高等部3年生である一卵性双子、Taichiさんと Shotaさんが、香川県のしろとり動物園の屋内施設「アニトピア」入口の大看板を制作しました。
今回の作品は、それぞれの異なる作風で同じ動物の顔を左右に描くユニークな合作で、設置された看板は縦約1.8m、横約6m。わずか10日間で完成させたとのことです。
現在は個展『ふたご展~ぼくたちのいろ~』も開かれており、その表現力に来園者からも「明るくてわくわくする」と好評です。
お二人のInstagramもぜひご覧ください!
まとめ
今回の記事では、2025年8月後半の動物園に関するニュースをお届けしました。
今後も当ブログでは、日本各地の動物園や水族館のイベントや出来事を、ニュースとして紹介していきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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