動物園ニュース【2025年6月】〔下〕

にっぽんの動物園
当ブログでは、日本各地の動物園が取り組む活動や、近日実施されるイベントを紹介する『動物園ニュース』を、月2回(上・下)のペースで配信しています(を目指していますがなかなか更新できていませんでした)。
今回は、2025年6月後半(下)です。ぜひ最後までお付き合いください!

釧路市動物園のアムールトラ「ココア」亡くなる

北海道の釧路市動物園で、後ろ足に障害を抱えながらも17年間、来園者に勇気と感動を与えてきたアムールトラの「ココア」(メス)が、2025年6月18日午後7時半ごろ亡くなりました。獣舎モニターで異変を察知した飼育員が救急措置を施しましたが、約15分後に息を引き取ったとのことです。園によると、死因は解剖結果から老衰だと考えられるということです。

ココアは2008年5月24日に釧路市動物園で仮死状態で生まれ、後ろ脚がX字に固まるハンディを克服して育ちました。その物語は『タイガとココア:障がいをもつアムールトラの命の記録』(朝日新聞出版、2009)にまとめられています。

15歳頃から展示時間が短くなるなど配慮され、今年6月からは体調急変に備え、展示を中止していました。

小諸市動物園、2026年春にリニューアルオープンへ

長野県の小諸市動物園では、開園100周年を迎える2026年春に向け、全面リニューアルオープンが発表されました。

ポイント:

  • 老朽化した動物舎、トイレ、来園者設備の全面改装
  • 新たにプレーリードッグ、アルパカ、チンチラの飼育エリア整備
  • フンボルトペンギンやムササビの24時間YouTubeライブ配信導入
  • 2025年6月1日~2026年3月末まで全面休園(日曜のみ開園)

クラウドファンディングも実施中で、目標金額は1,000万円(~2026年3月31日まで)。

王子動物園のパンダ「タンタン」 はく製で中国に帰国へ

昨年3月に28歳で永眠した、兵庫県の王子動物園のジャイアントパンダ「タンタン」について、中国との契約に基づき、はく製と骨格標本に加工されたうえで中国へ返還されることが決定しました。

よく知られている通り、ジャイアントパンダの所有権は原則として、飼育中および死後も中国側にあります。はく製・骨格標本化には約730~800万円の費用がかかるとのことです。

タンタンの生涯は、園公式の特設サイトをご覧ください。

「池田動物園夏休みサマースクール2025」のお知らせ

岡山県の池田動物園では、小学生を対象にした「夏休みサマースクール2025」を開催します。

対象学年開催日時間定員参加費(昼食・ジュース付)
小学1~3年8/9・8/16(予備日あり)8:45–13:30各10名2,500円
小学4~6年8/15・8/21(予備日あり)8:45–15:00各10名2,500円

内容:

  • 飼育員の仕事体験:掃除やエサ作り
  • 生き物にちなんだ工作活動

雨天は予備日へ順延。各日先着10名・事前申込制。7/13までに参加案内メールが届きます。

お申し込みは予約フォームから

まとめ

今回の記事では、2025年6月後半の動物園に関するニュースをお届けしました。

今後も当ブログでは、日本各地の動物園や水族館のイベントや出来事を、ニュースとして紹介していきます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました